■ 契約とは?

 あなたは1日にどれくらいの契約をしていると思いますか?
朝起きて新聞を読む。もうここで1つ契約が成立していますね。新聞の購入は継続的供給契約ですよ。
 そろそろ出発、電車に乗って会社まで・・ここでも1つ契約が成立。旅客運送契約ですね。
 さぁ会社に到着しました。なぜ会社に来たのですか?それはあなたが勤務先と雇用契約をしているからですよね。
 仕事も終わって帰りに飲み屋で一杯。ここでも契約は成立していますよ。ただ酒だったら別ですけど。
 あまり気にも止めないことばかりだとお思いでしょうがこれらも立派な契約です。今世はまさに契約社会なんですよ。

■ 契約自由の原則

 どんな契約を結ぶことも、どんな契約の内容にするかも自由にできるという原則です。ですから売買や賃貸借などのように法律で定められている契約以外は契約として認められないかというとそんなことはありません。当事者が納得していれば自由に契約を結べますよ。例えば田中さんが自分の夢を有料で第三者に伝える契約を「田中契約」と名付けて第三者と「田中契約書」を締結することで「田中契約」は立派に成立します。ただし、相手方が料金を払わないからといって裁判所に田中契約違反だと乗り込んでも相手にしてもらえるかどうかは分かりませんけど・・・・。

 契約自由の原則があるからとなんでもかんでも自由かといったらそれは間違いです。こんなこと認めると強者に有利な契約ばっかりの世の中になってしまいますからね。
 例えば借地借家法っていう法律。みなさんも貸している方より借りている方が強いって話を聞いたことありませんか?これはそのとおりで最近法改正があって多少緩和されましたが借りている人いわゆる弱者保護の法律です。借地借家法を無視して貸し主に有利な契約をしてもその部分は効力が認められなくなります。
 利息制限法もそうですね。法律で規定している利率以上の利息支払いの契約をしてもそれは認められません。(例外もありますけど。)
 他にも公序良俗に反する契約があります。例えば愛人契約とかギャンブルで負けた債務支払の契約なんかは無効でしょう。
 あまり常識から外れていると契約自体が無効になることもありますから契約をするときはよ−く考えた方がいいですよ。

■ 契約書が必要な理由

例えばお金の貸し借りや売買でも契約自体は口頭の約束で成立します。別に契約書なんて作成しなくて契約は有効に成立することになっています。
 契約の相手方が契約のとおり約束を守っていけばなにも問題は起こらないのですが、相手が契約どおりの約束を守らなかったらどうなるでしょう?一度トラブルが発生すると「いいや、そんな事は言っていない。」「いいや、確かにこの耳で聞いた」と言った言わないの水掛け論になってしまうことが多いようですね。さらに感情的になってくると出るところに出てはっきりしようってことにも・・・。

そんなときに役に立つのが契約書です。
 トラブルになった場合契約書があるのとないのとでは大きく違いますよ。もし、裁判になにったら裁判官が両者の言い分をよーく聞いてどちらの言っていることが正しいのかを判断して判決を下します。その時に裁判官を納得させる証拠となるのが契約書です。きちんとした契約書は証拠として事実を判断するのに役に立ちますからね。
 これは個人的な意見ですが契約書を作成するときには相手は必ずこの契約に違反してくるだろうと考えて作成した方がより不備のない契約書が作成できるものなのかもしれませんね。アメリカではそう考えて作成したのではないかとしか思えない契約書がたくさんありますから。

 契約を結んだら水くさいからと口約束だけで済ますのではなく、簡単でもいいですから契約書を作成しておくようにしておきましょう。

 契約書作成の具体的なところは「よくある質問。[契約書Q&A]」を参考にしてみて下さい。